
「ゲド戦記X アースシーの嵐」ル=グウィン著(岩波書店)
ゲド戦記も読み続けてくると、
5冊の中でいちばんおもしろかったなあと思った。
前半は、テナーとテハヌーのいない家にゲドだけが残っていて、
そこにハンノキがやってきて、
ゲドといろいろな話をする。
そして後半、ハンノキはゲドに勧められてレバンネン王の元へいく。
レベンネンの元には、
テナーとテハヌーが来ていた。
そこからはゲドは現れずに、
テナーとテハヌーとハンノキ、レバンネン、
そして王女セセラクたちと竜の話になっていく。
でも、いつもゲドが出てくるのだ。
ゲドのからんだ世界が舞台だから。
毎日少しずつ読み続けてきて、
このゲド戦記は、表現がうまいなあとなども思った。
竜の金属の翼がシンパルのような音が出たとか、
市場の様子なども女性が表現しているような細かさがある。
と思っていたら、
この作家は女性だったんですね!!
今調べてわかりました(汗)。
アメリカ女性でした。
女性でも、こんな長い話がかけるんだな、
体力がいるなあ〜と感心。
さて、
最後のテルーの母親としての悲しみも子離れ、子育てに通じるものがあった。
でも、何よりハッピー・ゴールインがよかったなあ。
本文より抜粋。
「「ええ、彼はその気になれば本の二言三言(ふたことみこと)であなたをしなびさせて灰にまでしてしまえるはずです。そうしないで今日まできているのは、あなたではなく、わたしへの敬意からだと思いますがね。」」
「「セセラク、あなたは船酔いなんかじゃない。酔うんじゃないかとこわがっているだけよ。(中略)風に当たって、勇気を出すの。」
「おねがい、わたしに勇気をつくって。」セセラクはハード語で言った。
テナーはいささかめんくらった。「勇気は自分で生み出すものよ。」
「技があるということは、たどるべき道がわかっているのと似ている、とハンノキは思った。」
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