2007年03月29日

ゲド戦記別巻

ル=グウィン著「ゲド戦記 別巻 ゲド戦記外伝」を読み終わる。
毎日少しずつ読み、
半年近くかけて、ゲド戦記6冊を読み終えた(笑)。


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ル=グウィン著「ゲド戦記 別巻 ゲド戦記外伝」(岩波書店)


ゲド戦記は、1巻目は私にはおもしろさがわからなかった。
すごくいいよとすすめる人がいたから、
え〜?
これのどこが2回も読むほどおもしろいんだろう???
という疑問を解決するために(笑)、
読み進めていったようなものだ。

映画「ゲド戦記」を観たのは、
本の「ゲド戦記」のおもしろさが1巻目では、
私にはよくわからなかったから。

映画「ゲド戦記」も、
そんなにすごいとか、おもしろいとは思わなかったのだが、
2巻目の終わり、3巻目と読み進めてようやく、
この長編の「長さ」、
”異常な長さ”におもしろさがあるのだと気づいた。


”異常な長さ”とかいたけれど、
女性作家らしく、表現が細かい。

私は女性なので、
この細かい視点がすばらしいなあ、
よく読者にわかるように書いて伝えているなあと感心していた。


この細かさが、
細部の表現の長ったらしさが、最初は私には退屈であり、
やがて、おもしろさに引き込まれることになっていった。


長編「ゲド戦記」のおもしろさは、
この”もったいぶった””異常な長さ”にある!

だって、結末はいつもあっという間。
ほんのちょっとの記述で終わり。


結末が大事なんじゃないんだなあと、
1冊ずつ読み終えるたびに思った。

結末に至るまでの細部。
結果を、成果を出すまでの毎日毎日の気持ちや心の動き、
他人とのかかわり。

そんなもののおかげで、
結果というものは押し出されて、生み出るんだなと思った。


本文より抜粋。
「(前略)おまえはたったひとりで決めなくてはならん、一人前の男としてな。わしの言っている意味がわかるか?」

「愛するものをなにもかもあきらめなきゃならない理由なんて、ないんじゃないの?」
(中略)
「そうやって、おまえは自分に魔法をかけてるんだ。むこうで魔法使いがおまえにしたように。自分が安全に暮らせる魔法をね。(後略)」

「沈黙してもかないますまい、長殿(おさどの)。」(中略)「沈黙はあらゆるものへの答えであって、なんの答えにもなっていませんから」。


「ゲド戦記X アースシーの嵐」ル=グウィン著(岩波書店)

「ありがとう!これでヨカッタ!私はよくやっている!」の上にもどる


posted by ちほりん at 09:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする